「泰明・・・大丈夫かい?」友雅は心配そうに泰明の顔を覗き込んだが
「・・・問題ない」と言うと泰明は友雅の視線を避けるように袖で右目を被ったまま横を向いてしまった。
「済まなかった・・・本当に・・・。私が君を傷つけるとはね・・・。」友雅の声にはいつもの艶めかしさは無い。その声に泰明は友雅を見上げた。
「かすり傷だ。直ぐに良くなる」
「泰明・・・」友雅は泰明を抱きしめた。労わる様にそっと・・・。
それはちょっとした事故だった。
戯れに振り上げた友雅の手が運悪く泰明の右目に当たってしまったのだ。
大事無いと言い張っていた泰明だったが、やはり目の傷は心配だった。友雅は強引に泰明の看病を買って出たのだった。
・・・・そうなんです。
やっくん只今闘病中。エリマキトカゲみたいになっているようです。(エリザベスカラーをつけられて)
でもそんな不自由なやっくんを友さんは甲斐甲斐しくお世話しているらしいですよ。
ペロンペロンと舐めまわしちゃって・・・。
でも、2度とこういう事にならないように友さんの爪切りをする事になりました。
今度宮子さんの所に爪切りのお手伝いに行きます。
友さん引っ掻かないでね~。
今日も宮子さんちへ行って来ました。
その後の友さんやっくんに会う為に。
おおっ!!玄関のドアを開けると本当に2匹でお出迎えしてくれる~!!
やっくんなんか靴の間でごろごろしながら見上げてる~!可愛いよ~!でも汚れるよー(いや、玄関綺麗なんですけどね)。
その後は猫じゃらしグッズで猫使いになってやっくんを走り回らせていました。二歳児は良く走るのよ~。
友さんは気だるく寝そべったままで、大ジャンプを見せてくれないんですよ。さすが友さん優雅だわ~・・・ってただの怠惰なのでは?(でも宮子さんが操ると地響き立てて飛び上がるそうですが)
お昼は天真お勧めの中華のお店で、ふかひれおこげとあんかけ焼きそば,蟹と豆腐のあんかけ。美味しかったわ。
帰りには友雅が連れ込まれた洋菓子店でケーキを頂きました。
何とも変わった内装で友雅は「・・・・ふーん・・・まあ・・いい店だね」とか言って複雑な表情をしそう。ちょっとテーマパークみたいで面白かったのですけど。
でもケーキは凄く美味しくて良かったですよー。友雅もケーキは気に入ると思うな。(・・・ケーキ・・食べるよね?少なくとも泰明が一緒なら笑顔で食べるな、きっと)。
友さんやっくん!次に行くまで私を忘れないでね~。