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2006・8・22ブログ開設
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其処は薄暗いとも、薄明るいともつかないような奇妙な空間だった。

目の前にある木々に囲まれた池の水は、底がはっきり見えるほどに澄んでいた。
ただ、澄んだ水の底は茶色い泥がのっぺりと堆積しているように見えるのが異様であったが。
普通この様な森の中の池の底は、藻や水苔に覆われているものなのだ。

泰明は一歩踏み出して池の底を凝視した。
やはり、その池には生き物の気配はまるで無かった。魚はおろか、小さな羽虫も池の上には飛んでいなかった。
何故友雅は自分を此処に連れてきたのだろう?
この異様な池を調べる為にだろうか?
しかし、それなら初めにそういう話があっても良さそうなものだ。
友雅を見ると、ただ池の淵に佇んで遠くを見ている。
「友雅」
声をかけ近付こうとした時、池の淵がずるっと崩れた。
咄嗟に傍らの岩に手を伸ばし摑まったものの、岩は滑り力を入れて身体を泥の中から引き上げる事は容易ではなかった。
「友雅!」
呼んでも、ほんの少ししか離れていない場所にいるのに友雅は気付いてもいないようだった。
ずるり、と身体が泥に沈み込む。
「友雅!手を貸してくれ!」叫ぶように言っても友雅はこちらを見ようともしない。
「・・・・っ!」
その時、泥の中に何かがあるのが見えた。
何か・・・動物か何かの遺骸のようだった。すっかり泥にまみれて形の判別はつきかねたけれど。
これは誤って沼に落ちた動物のなれの果ての姿か?
此処は底なしの沼なのだろうか?
しかし、このような底なしの沼がこの辺りにあるなどと言う話は聞いた事がない。何よりも友雅の様子がおかしい。
何か、妖の罠にでも嵌ったのだろうか。だとしたら友雅だけでもこの場から逃さねばならないと泰明は思った。
その時、傍らに見えていた遺骸が僅かに動いたような気がした。
じわり、と近付いて来る泥まみれのそれが妖の正体であると直感した。


・・・と言う悪夢を見ました・・・・。
怖かったよ~~~~~!
もちろん友雅も泰明も出てきません。
犠牲者は私です。
具合が悪くて早寝したのに、こんな悪夢を見て夜中に目が覚めるなんて~!
どうか続きを見ませんように!とお祈りしながら寝なおしましたよ。
で、どうせなら後で何かの役に立つかと思ってトモヤスで記録。転んでもただでは起きないぞ。(何か違う?)

この泰明を助けようとしない友雅は意識を乗っ取られているのか、偽者なのか、結界か何かの向こう側に居るのか。
泰明が術も使えないのは、元ネタが私だからです。
泰明なら何とかなるはず・・・。

ちなみに、泥まみれの妖は夢の中では何故かカンガルーでした。
でもお笑いじゃないですよー!本当に怖かったんだから!

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